山儀篤史です。
『君を待つと決めた日』を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
この作品は、2016年5月に東京で開催された
「文学フリマ」用に作った作品でした。
当時のサークルで『5月をテーマに!』で作り始めた「君を待つと決めた日(キミマツ)」ですが、読者に何を伝えたいかがなかなか決まらずに悩んでいたのを覚えています。
そんな中、ふと5月のカレンダーを見て『13日が金曜日』であることに気が付きました。
(実際、2016/5/13は金曜日です)
他の月でもその曜日はあるかなぁと確認したら半年前の2015/11/13がそれだったことで、徐々に形が出来上がり今のキミマツの展開になった感じです。
読者に伝えたかったこと。
それは『生きることを諦めないでほしい』でした。
人によっては「余計なお世話だよ、死にたいやつは勝手に──」という方も少なくはないでしょう。
『いじめ』は学校の中に──もちろん、社会の中にだってあります。嫉妬だったり、ただの捌け口だったり、理由はそれぞれです。
終わりが見えない〝それ〟は、第三者から見たら「そんなことで自殺なんて」と思うことでも、本人からしたら絶望の渦に飲み込まれているに違いありません。
主人公である「過咲優」は果敢にいじめに向き合い、闘う(通学する)ことを選択しました。
実際、彼のような状況でここまで闘える人は少ないかもしれませんが、私自身の『いじめで苦しんでいる方の救いになれば』という想いを込めて、今の過咲優の姿に固めています。
最後の「伊達理」を赦すシーンも『負の連鎖は、自分できっと変えられる』という願いを込めて描きました。
……長くなってしまいましたが、最後に1つだけ。
この作品のクマバチのお話の引用になってしまいますが、『できると信じて行動すれば、必ず達成できる』という言葉が、苦難に立ち向かう皆さんの心に灯をともしてくれれば……と切に願っています。
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